チャプター 18

返事をする前に、私は少し間を置いて気持ちを整えた。わざとヘンリーのいるほうは見ないようにして、「大丈夫よ」とだけ答える。

ちょうどそのとき、ベティが化粧室から戻ってきて、慣れた仕草でするりと席に腰を下ろした。「お二人で何を話していらしたの?」と、好奇心にきらめく目で尋ねる。「ずいぶん真剣そうに見えたけれど」

トーマスは、さっきまでの会話などなかったかのように、目尻にやわらかな皺を寄せてくすりと笑った。「実は、学生時代のことをちょっと懐かしんでいただけなんだ。ソフィア、解剖実習のときのこと、覚えてる?」

その言葉を聞いた瞬間、記憶が鮮やかによみがえり、思わず本物の笑いがこぼれた。「ああ、も...

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